2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「一身にして二生を経る」

子どものころの思い出は、やはり父母にどこかへ連れて行ってもらったことですね。 父とは魚釣りに。その場所は、護岸がしっかりした運河のような川でした。その川沿いには、材木が積んであったり、細めの丸太が沢山立ててあったような景色を覚えています。少…

ビヴァルディのモテット集

先日の日記(5月13日)に書いた、私にメゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナーを教えてくれた同僚の自宅へ、以前遊びに行ったことがあります。 ルネサンスやバロックの声楽曲をしばらく聴いたあと、一枚のビヴァルディのモテット集を聴かせてもらった。…

「まじめはむつかしい」のチョット続き

昨日の日記で、他者との応答の中で柔軟な精神を持てるというのは、ある種の勁さ(つよさ)に裏打ちされているのではないか、と書きました。 では、その勁さというのは何であり、どこから来るのでしょうか。 相手の気持ちだとか考え方だと、こちらが思ってい…

まじめはむつかしい

5月18日の日記で、「自分が何者であるかは、他者との応答の中でのそのつど明らかになってくる、ということだと思うので、いつでもその応答にたいしては、柔軟な精神を持っていたい。そしてこのことを大切なことと考えたいのです。」と、他者とのあり方に…

「人生が二度あれば」

姜尚中(カンサンジュン)さんが、夏目漱石についてTVで話しているのを見て・・・と2月16日の日記に書きました。その後で、そのTVの番組「知るを楽しむ・私のこだわり人物伝・夏目漱石」が再放送されたけど、うまく録画できなかったりで見られなかっ…

アメリカに追いつく日本

5月4日の日記で「全身当事者主義」を引用しながら、別のあの本のところも参照しておこう、と思っていたので今日の日記で書きます。 4日に引用したのは「イラクに行っていた米兵が、今の日本の不安定雇用の人たちよりさらに劣悪な状況にあったことがわかり…

地球にへばり付いた砂

5月14日の日記で「自分の体験に強く影響され、状況を乗り越えた自分の体験を唯一の基準に判断する場合、今の社会的な状況を見誤ったり、そうした状況と課題を表現する新しい概念を否定したりする危険性がある。」と書いたんですが、このことをもう少し一…

様々な当事者性と当事者であることの否認

5月4日の日記の続きとして。 赤木さんの場合は、当事者であってもその当事者性には問題があると思う。その当事者が直面する解決されるべき課題をどのように考えるか、ということにおいて。課題を解決する方法の違いは、ひとそれぞれであっていいけど、結局…

希望は戦争っていうのは自殺願望だ

戦争の実態を知ってしまった高遠さんたちからすれば、「『丸山真男』をひっぱたきたい−31歳フリーター。希望は、戦争。」(赤木智弘著)の主張なんかは、とうてい認められないよね。 その赤木さんの主張はだいたい以下のようですね。 “日本は、バブル崩壊…

イラク「当事者」としての高遠さん

高遠さんは、イラク人じゃないので当事者じゃないけど、当事者性を獲得している、ということだね。イラクへ行くまでのところは、前の日の日記で引用して流れはわかったけど、当事者にぎりぎり近づく気持ちを語っているところがあるよね。前回は引用が長くな…